LPガスとは?
容器の中に入っているLPガスが液体だということをみなさんは知っていましたか?LPガスは石油ガスを液化したもので、正確には液化石油ガス(Liquefied Petroleum Gas)といいます。そしてこの頭文字を取ってLPG=LPガスというのです。
LPガスの特徴
1・ガスの重さ
気体のLPガスは空気より重く、空気の1.5〜2倍の重さになっています。そのため、家庭などでLPガスが漏れた
時は、床面をはうように広がり、低い場所にたまる性質があります。一方、都市ガスは空気より軽く、
漏れた場合は天井の方へたまっていく性質があります。
2・ガスの性質
LPガスは常温常圧下では気体ですが、常温下2〜7気圧程度の低い圧力を加えたり冷却することによって簡単に
液体になります。輸入したり、ご家庭にお届けしたりする時には、液体にして効率よく運んでいます。
3・ガスのにおい
LPガスは本来においがありません。しかし、ガスが漏れた時にすぐに気づくように、ガス特有のにおいをつけて
います。高圧ガス保安法では空気中の混入比率が1/1000の場合においても感知できるように定められています。
このにおいの成分は、ガスが燃焼すると無臭になるので、LPガスが正しく使われている限りは臭うことはありま
せん。
4・環境への影響
LPガスは化石エネルギー(石油・石炭・天然ガス・LPガス)の中でも天然ガスとともに二酸化炭素の排出量が
少ないエネルギーです。また、環境に悪影響を与える硫黄酸化物、窒素酸化物、浮遊性粒子状物質をほとんど
発生しません。
5・災害対応力
LPガスは1戸ごと個別に供給する「分散型エネルギー」です。災害により供給がストップした場合でも、配管
など供給設備の点検が短時間で済み、その場で修理することができるため迅速な復旧が可能です。
また、LPガスは避難所や仮設住宅へ迅速に設置することができ、被災者の方の生活を支援することができます。
6・安全面
これまで、LPガスに関する安全・安心の確保という観点から様々な技術開発が行われきました。ガスの流れや
圧力などに異常があると自動的にガスを遮断する「マイコンメーター」や、すべての火口に安全センサー
(立消え安全装置・調理油過熱防止装置・消し忘れ消火機能)を搭載したガスコンロなど多くの安全機器が実用化
され、安全・安心の確保に大きく貢献しています。
7・都市ガスとの違い
都市ガスは地面に埋め込まれている導管によるエリア供給にあるのに対して、LPガスはお客様のお宅へ直接
ボンベを配送する個別供給が中心です。